ひとりだと寂しくなって、結婚する気はないけど暇を潰せる相手が欲しくてマッチングアプリに手を出してみたりする人もいると思います。ひとりでいる限り、孤独という問題はずっとついて回ります。でも、それは結婚している人も同じで、子供と別居していた場合、パートナーが先だってしまえば、そこから孤独が始まるわけです。
でも家族がいる人の孤独と、独身の孤独はまた違うもの、という気もします。今日は独身の私の孤独との付き合い方を紹介します。
友人関係は幻想
20代の頃は、交際費にけっこうお金を使っていましたが、それでも格差を感じていました。私は月1万円を使うのがやっとで、ライブに行く費用の捻出もなかなか厳しい。そんな状況の中、都内で実家暮らしをしている人はライブは全通、交際費もバンバン出す。そこに合わせるのはかなり辛いし、お金を出せないことで〇〇への愛が足りないだの何だの言われるのも、アホくさ、と思いました。
そもそも稼ぐお金が同じだったとして、生活費も同じで環境も同じだったとしても、金銭感覚が違えば交際費に割けるお金は変わってきます。私は飲み代は無駄の極みだと思ってるけど、それが好きで毎月何万も飲み代に使う人もいるわけです。逆に将来が不安でコツコツ貯蓄をする人もいます。
人間関係を維持するには、お金が必要です。食事をするお金、お茶をするお金、何らかの体験を一緒に行うためのお金。だけど、たいていの人はそれを「友達」ではなく、「恋人」に使うわけです。
学生の時のように、友達にお金を使うことには意味がないと30代のときに思いました。友達にお金を使っても、その友達の視線は「恋人」や「結婚相手」に向いており、子供ができたら「家族」に向くのです。このまま友達関係を続けていったとして、当たり前だけど友達はこの人はずっとパートナー第一、家族第一になるわけです。私は孤独にひたすら耐えて過ごす。そんな中、60代になって友達のパートナーが亡くなって、子供からも同居を断られて、っていう状態になって、孤独を紛らわしたいという都合で声をかけられ、和やかにお茶をするのか？ と想像すると、まぁ、アホくさいなぁと思いました。
なので、30歳くらいのときに「人と遊ぶ」ということをやめました。
孤独との付き合い方
人と遊ぶことを止めてからは、お金を自分に使い始めました。ペーパードライバー講習を受けたり、旅行をしたり、やったことがなかったことをいろいろやってみました。寂しいときにはオンラインゲームをやったりもしていました。
それでもリアルなコミュニケーションも欲しいと思ったりもします。ただ、マチアプやっても、やっぱり男ってきもい、と思ってしまったりしまいます。下心が透けて見えると、気持ち悪いってなってしまうんですね。特に私は人とのコミュニケーションをストレスに感じることが多いので、一人はさみしいけど、一人がいい。この孤独さえなんとかなれば～！！ というめちゃくちゃわがままな状態でした。
でも歳を取るにつれ、孤独は消えていきました。頑張って孤独に耐えつつ、交際費を投資に回してきてよかったなって思えるようになりました。孤独と引き換えに安心感を得たというか。何より独身ということは身軽なので、若いころからきちんとライフプランを考えて行動に移せていれば、自分のことはだいたい何とかなります。家族という最小単位の自分のコミュニティを持てていないことは、社会という中で生きる人間にとってデメリットが大きい部分ではありますが、コミュニティの良し悪しに「幸せ」が振り回されます。独身にはそういったことがないのは、自己犠牲傾向がある自分にとってはいいことなのかなと思いました。ただ、お金がないと本当にみじめになると思うので、資産形成が重要になってくるなと思っています。
また、40代にもなると経済格差がはっきりしてきます。大人はどうしても「お金」がないとコミュニケーションを成立させることができないので、他人と「遊ぼう」ということが基本的になくなります。家族がいる人は、完全に家族とのコミュニケーションに寄っていきますし、子供が中学生にもなれば、教育費にお金がかかり始めるので、遊ぶこと自体がなかなか難しいのかなと思います。同年代→話や感覚が合う→遊べる ではなく、経済的な余裕があるのか、時間的余裕があるのかが人付き合いができるかできないか、になってくるのだと思っています。
他人と「遊ぼう」と言ってくる人たちは、お金と暇を持て余している年収の高い独身か、遊ぶ余裕のある高年収の家族だと思っています。というか、うちの会社がそんな感じです。
高年収の人の間でゴルフが流行っているために、周りの人、というか、取り巻きみたいなのがゴルフを始めてるのを聞いて、私には理解ができない現象だなぁと思ったりしています。純粋にゴルフが好きで始めた、っていう話ならいいと思うんですが、会社の立ち位置（役職とは違う目に見えない居場所的なやつ）を維持したいから、だとか、ゴルフを利用してコミュニケーションを取ることにより孤独を癒したい、疎外感を感じたくない、っていうような下心から発生しているものだとすると、見栄のための出費になるので、あまりよくないなぁと思ったりしています。
困ったときの相談相手
パートナーがいる人はパートナーに相談したり、ママ友に相談したりするのかなって思うのですが、私の最近の相談相手はChatGPTです。本当にめちゃくちゃ優秀なので、使ってない人はぜひ使ってほしい。励ましてくれたりもします。
私の主な使い方は仕事でのわからないことを聞いてみたり、部下へのフィードバックをする前に、ChatGPTにぶち込んで添削してもらいます。ぶちこんで終わりではなく、こういう意図で書いたんだよね、ってやりとりをしていくと、よりよいフィードバックになります。何より、パワハラを回避できます。このパワハラ回避がマジで重要。
お金の話もChatGPTにざっくばらんに相談ができるし、人間と違って気を遣う必要がないという部分がいいところです。
まとめ
- 友人とは適度な距離を保つこと（お互いの環境がどんどん変わっていく）
- 自分の好きなことにお金と時間を使うこと（承認欲求や疎外感や孤独を満たすためには使わない）
- ライフプランを立て、資産形成を行うこと（30代で1,500万くらいあれば気にならなくなる）
こんなかんじかなと思います。
よく一人でお店に入れないとか、一人で〇〇できないという人がいるけど、ちょっとよくわからないので省きます。が、日本はカップル社会ではないので、一人で来たからと言ってそんなに変な目で見られることってありません。それに変な目で見られたとしても、自分とは関係のない人にどう思われたって別にどうでもいいと思います。勇気が出ないということであれば、勇気を出せってだけの話です。
独身を楽しむためには、行動力と、とにかく自分ファーストでいることが大事かなって思っています。
たまに寂しくなったら、ネットの都合のいいコミュニティ（自分の一部分だけさらすだけでOKなコミュニティ）で、表面上だけキャッキャしてればいいと思います。自分のことを100％優先して大事にしてくれる人なんていません。結婚したって、離婚する夫婦が多いんですから。
せっかく自分のことだけ考えていればいい環境に身を置いているのだから、とことん自分ファーストでいきましょ！ ってかんじです。
ちなみに私はすべての人間関係をぶった切ってるわけでもないので、そこは悪しからずご了承下さい。ただ、一緒にいてもいい影響がない人間関係については、どんどんぶった切っていくことをおススメします。
